※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。
白っぽく固まってきた加湿器のフィルターを見て、そろそろ交換かと思ったものの、いつ替えればいいのか分からない。
加湿器のフィルター交換に、方式共通の「何年で交換」という目安はありません。
機種によって、まったく違います。
フィルターの替えどきは、機種によって一つではありません。
フィルターのない加湿器なら交換そのものがなく、気化式やハイブリッド式なら交換の目安が機種ごとに違います。
洗えば戻る汚れなのか、洗っても戻らないのかでも、することが変わります。
交換するかどうかは、機種ごとの交換目安、加湿する力が落ちたかどうか、フィルター以外の消耗品の3つで決まります。
まず、次の3つを確かめてください。
加湿器のフィルターを替える前に、確かめたい3つ
- 機種ごとの交換目安:パナソニックのヒーターレス気化式は約10年交換不要、ダイニチのハイブリッド式は5シーズン、象印のスチーム式はフィルターそのものがありません
- 加湿する力が落ちたか:汚れは洗って落とすもので、交換するのは洗っても加湿量が戻らなくなったときです
- フィルター以外の消耗品:トレイカバーやカートリッジがある機種は、そちらを加湿フィルターより短い周期で替えます
シャープは、加湿器の加湿フィルターが約48か月、加湿空気清浄機の加湿フィルターは10年交換不要としています。
「半年から1年で交換」という一般論は、どのメーカーの公表値とも合いません。
フィルターは汚れたら交換するものではありません。
まずお持ちの加湿器の取扱説明書を確かめてください。
加湿器のフィルター交換は、何を目安にすればいい?
交換の目安は「加湿能力が半分になるまで」と決まっている
一般社団法人 日本電機工業会は、加湿フィルターの交換目安を「1日8時間、1シーズンは6ヶ月間使用し、定格加湿能力に対して、加湿能力が50%まで低下するまでの期間」と定めています。
パナソニックも同じ考え方で、「定格加湿能力に対し、加湿能力が約50%に落ちるまでの期間」を交換目安として算出しています。
つまり基準は汚れでも見た目でもなく、加湿する力です。
カビや異臭がフィルターに出たときにすることは洗浄で、洗っても加湿量が戻らなくなったときが、加湿器のフィルターの交換時期になります。
機種ごとの実際の数字
| 機種 | 加湿フィルターの交換目安 | ふだんのお手入れ | ほかの消耗品 |
|---|---|---|---|
| 象印 EE-RV35(スチーム式) | フィルターが無い | 広口容器を拭く+クエン酸洗浄モード | なし |
| パナソニック FE-KX07D(気化式) | 約10年交換不要 | 月に1回、水で押し洗い(洗剤不要) | ナノイー発生ユニットは交換不要 |
| ダイニチ HD-RXC500C(ハイブリッド式) | 5シーズン | 月1回クエン酸洗浄+2週間に1回水洗い | トレイカバーを1シーズンめやすに交換 |
※画面が狭いときは表を横にスクロールできます
ダイニチの5シーズンには条件が付いています。
「1シーズンを6カ月、1日8時間運転、水道水の硬度50mg/L(全国平均値)、月に1回クエン酸洗浄した場合」です。
硬度の高い地域や、お手入れをしない場合は短くなります。
クエン酸洗浄をするかどうかで寿命が変わる、ということです。
洗えば延びます。
(約2.5年)
スチーム式
FE-KX07D
HD-RXC500C
一般論
1シーズン=6か月。象印はフィルターを持たないため、比較のため最小で表示しています。
フィルター交換の「半年から1年」という一般論は、どこから来たのでしょうか。
おそらく加湿フィルターよりずっと短いサイクルで替える別の消耗品の数字です。
ダイニチのトレイカバーは1シーズン、他社のAg+イオンカートリッジなども1シーズンが目安です。
「フィルター交換」とひとくくりにすると、いちばん短い部品の周期が全体の目安のように見えてしまいます。

交換が必要なサインは3つ
- 洗っても加湿量が戻らない:これが本来の交換のサインです。同じ運転モードでタンクの水の減りが明らかに遅くなったら疑います
- 白く固まって元に戻らない:水のミネラル分が固着したものです。クエン酸洗浄で落ちなければ交換です
- 洗ってもにおいが残る:においの原因の多くは洗浄で落ちます。落ちない場合は交換を検討してください
逆に、フィルターの見た目が汚れているだけなら交換の必要はありません。
取扱説明書に沿って洗ってください。
フィルター交換の手間を減らすなら、どの加湿器?
フィルター交換の負担は、加湿器の機種を選ぶ時点でほぼ決まります。
避け方は3通りです。
自分に合うものを選んでください。
- そもそも交換したくない:象印のスチーム式(木造6畳/プレハブ洋室10畳まで)。フィルターもカートリッジもありません。広口容器を拭くことと、年に数回のクエン酸洗浄だけです。交換部品を買う機会がそもそも発生しません
- 洗う回数を少なくしたい:パナソニックのヒーターレス気化式(〜19畳)。加湿フィルターは月に1回の押し洗いで、交換は約10年不要。洗剤は要らず、1シーズン(6か月)なら6回です
- 洗うのが嫌なら使い捨てにできる:ダイニチのハイブリッド式(木造8.5畳/プレハブ洋室14畳まで)。標準の抗菌気化フィルターは5シーズンですが、別売の「カンタン取替えフィルター」に替えると使い捨てにできます。フィルターを洗う作業そのものを買い替えに置き換えられるのは、この選び方だけです
ランニングコストだけなら象印とパナソニックの加湿器が有利ですが、ダイニチは「洗いたくない」という悩みを使い捨てフィルターで解決できます。
手間を減らしたいのか、費用を減らしたいのかで、答えが変わります。
楽天やAmazonのページでは、いまの値段と、交換用フィルターが別売りで手に入るかを確かめてください。
パナソニック FE-KX07D-W ヒーターレス気化式加湿機(中小容量タイプ)プレハブ洋室19畳(32m2)/木造和室12畳(20m2)
参考価格 32,380円
マサニ電気株式会社 楽天市場店
加湿器 5L ダイニチ DAINICHI HD-RXC500C-T ショコラブラウン RXCタイプ ハイブリッド式加湿器 木造8.5畳 コンクリ14畳まで お手入れ簡単
参考価格 25,800円
XPRICE楽天市場店
※価格・在庫・仕様は各販売ページでご確認ください
加湿器を買う前に、フィルターで確かめること
- 加湿フィルターの交換目安(年数):カタログか取扱説明書に書かれています。「5シーズン」「約10年」など機種差が非常に大きい項目です
- フィルター以外の消耗品:トレイカバーや抗菌カートリッジが別にある機種は、そちらのほうが交換周期が短くなります
- フィルターを洗う頻度:月に1回か、2週間に1回かで、シーズン中の作業量が大きく変わります
- 交換部品の価格と入手性:純正部品の型番と価格を先に調べておくと、あとで慌てません

加湿器のフィルターで避けたいこと
「半年から1年」の一般論で交換する
目安は機種でまったく違います。
半年から1年という周期は、トレイカバーのような別の消耗品の目安と混ざっている可能性があります。
お持ちの機種の目安は、取扱説明書にあります。
浄水器の水やミネラルウォーターを入れる
硬度を下げようとして浄水器の水やミネラルウォーターを使うのは、逆効果です。
固着は、クエン酸洗浄で落とします。
型番を確かめずに交換用フィルターを買う
お持ちの加湿器の型番に合わない部品では、加湿量が出ず、故障の原因にもなります。
品番は、取扱説明書で確かめます。
加湿器のほかにできること
部屋に湿度計を置いておくと、同じ運転モードで湿度が上がらなくなったことに早く気づけます。
それが、フィルターの加湿する力が落ちてきた合図になります。
洗濯物を部屋に干すだけでも、その部屋の湿度は少し上がります。
フィルター交換の少ない加湿器が向かない人
| この選び方が向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 交換部品を買い続けたくない人 | 本体価格を最優先したい人 |
| お手入れの回数を減らしたい人 | こまめに洗うのが苦にならない人 |
| 水道水の硬度が高い地域の人 | 加湿器を短期間しか使わない人 |
※画面が狭いときは表を横にスクロールできます
消耗品の少ない加湿器は本体価格が上がる傾向があります。
使う期間がひと冬だけなら、買わずに借りる選び方もあります。
加湿器のフィルターのよくある質問
フィルターは洗って再利用できますか?
できます。
というより、メーカーは洗って使い続ける前提で設計しています。
パナソニックは月に1回の水での押し洗い、ダイニチは月1回のクエン酸洗浄と2週間に1回の水洗いを案内しています。
フィルターの洗い方は機種ごとに違うので、取扱説明書に従ってください。
洗っても加湿量が戻らなくなったときが交換です。
フィルターを洗濯機で洗える気化式もあります。
交換を忘れるとどうなりますか?
加湿能力が落ちます。
同じ運転モードでも部屋の湿度が上がらなくなります。
またミネラル分の固着や汚れは、においや雑菌の原因になります。
ただし多くの加湿器のフィルターは数シーズン持つので、毎年交換しなければならないわけではありません。
まずお持ちの機種の目安を確かめてください。
水が硬い地域だと早く交換が必要ですか?
フィルターの寿命は短くなります。
ダイニチの「5シーズン」は水道水の硬度50mg/L(全国平均値)を条件にした数字です。
硬度が高い地域ではフィルターにミネラル分が固着しやすくなるので、対策はクエン酸洗浄をこまめに行うことで、条件にも「月に1回クエン酸洗浄した場合」と明記されています。
なお、硬度を下げようとして浄水器の水やミネラルウォーターを使うのは逆効果です。
フィルターが無い加湿器はありますか?
あります。
象印のスチーム式は「フィルターがなく、さらにフッ素加工の広口容器なのでサッと拭くだけで簡単にお手入れできます」としており、交換部品そのものが発生しません。
水を沸とうさせる方式なので、フィルターに雑菌が繁殖するという問題も起きません。
交換用フィルターはどこで買えますか?
加湿器メーカーの公式ショップや家電量販店、通販で購入できます。
購入前にお持ちの加湿器の型番に適合する品番を確認してください。
適合しない部品では加湿量が出ず、故障の原因にもなります。
品番は取扱説明書か、フィルター本体に印字されています。
今年の冬は、フィルターの交換時期に迷わない加湿器を
交換の時期は、機種で決まります。
交換したくないなら象印のスチーム式、洗う回数を少なくしたいならパナソニックの気化式、洗うのが嫌ならダイニチのハイブリッド式です。
交換の手間で選んだ加湿器から、部屋の広さに合うものを選んでください。
交換の目安が分かっている加湿器なら、白く固まったフィルターを前に、替えるべきか迷う時間がなくなります。
出典:一般社団法人 日本電機工業会「加湿器とは?」(jema-net.or.jp)/ダイニチ工業「RXT・RXC TYPE 2025年モデル」(dainichi-net.co.jp)/パナソニック「FE-KX07D」(panasonic.jp)/象印マホービン「EE-RV35・50」(zojirushi.co.jp)。交換目安・お手入れ頻度はいずれもメーカー公表値です。


コメント